ggggame’s diary

読書の感想や、アナデンが中心のゲーム雑記。ガバガバな考察もかいたりします。

どうということはない読書感想文4

あいもかわらぬ読書感想文ですが、読了手前で、すこしかきたいことができたためアップφ(..)
森村誠一忠臣蔵上巻。
歴史小説が基本的に好きなんですが、江戸ものは避けてました。読書の方向性が現代もの以外、とあまりにざっくりとしていながら短文ですませられ、かつ東西問わずと多岐にわたるため、意識的にそこに手を向けないようにしていました。
魅力ありすぎだと思うんですよね、江戸ヾ(@゜▽゜@)ノ

で、そんななか、忠臣蔵を読むことにしたのは、忠信とはなんぞやと思ったことと、某お絵かき投稿場所にて、百科事典で日本の古典をしらべたとき、名前があったことがきっかけです。
…まぁ忠臣蔵といいつつ忠信もった忠臣じゃないよね、みたいなかきかたもあったんですが。
いいやよんでみよう、なノリで図書館で借りました。
………はい。

戦国時代の忠義とまるで違う。

作中、武士道、忠義はあくまで形式だ、忠義を向けているのはお家のほうであって主でないみたいな、そういったものが建前でしかない扱いをしてます。
戦国時代って違うんですよね。
江戸時代はそもそも、合戦みたいな、何千人という人間が平原だ城だなんだとどこか一ヶ所に集まって、いままで連面とすごした日々が塵芥のごとく消える瞬間というものが、身辺からなくなってます。
ゆえにか、個というものを重んじるようになって、自己の命を惜しむようになっている。
戦国時代は、個というよりは今その瞬間の有り様、しにかた、忠節、残せるものなど、いろいろと思う心の状態が江戸の侍とは違う。もちろんその背景に、自分の死後、国主が心を砕いてくれるという安心感もあって、あとのことを心配する必要もないというのもあるのかもですが。
戦国の武士は武士道というものを意識していない。意識していないけれど、忠義を貫いた今を生き抜くことで、武士道を人生に通している。そんなかんじ。
意識している場所が違うってかんじですね。
今の人だと、やっぱり江戸の感覚のが身近なんでしょうねぇ…というか、江戸の商人の心が現代人まんまやんけ、と笑ってしまう(;^ω^)どっかで嫉妬して優劣でものをみて、劣等感をなにかでまぎらわそうとしたり、見下したり。
ただ、江戸では現代ではおこらないものが数多くある。現代人が身近に感じられるファンタジーとしては、江戸はぴったりなんでしょうねぇ…。

さてさて、この本ならではの読書感想にうつります。
大石内蔵助、はらぐろーいw歴史に名を残せるやもしれぬと行動、その心肝、すきです。内匠頭がしんだあと、人を人と思わぬようになってからのジリジリした動きかた考え方、誉められるものではないけれど、こうと極める一念あっての行動。すきです。
山吉新八郎が大石の監視していたのに惚れて切れなくなり、護衛に回っていたのはもう、男が男に惚れる心意気を垣間見たような…女の私には上澄みしか知れない心変わりが好きです。
朽木民部は荒れた感じがふつうにかっこいいなぁと思ってたら山吉新八郎の出会いの瞬間の心情とか、妹の死の涙とか、うわぁぁぁ、と。ほれてまうかっこよさでした。
まだいっぱいありますがこんなところで。